ガス軟窒化処理は「アンモニアガス+N2+CO2」の雰囲気中で560~580℃に2~5時間加熱保持し短時間で効果的な窒化処理を行うものであります。(M).(C)を同時に浸入拡散させる方法で正確にはガス浸炭窒化と呼ばれるが、処理温度が570℃と低い為(C)の浸入が少なく(N)の浸入による窒化効果が大きい。
特長
- 鋼種を問わない
⇒普通鋼SS,SPC,S35C,他
⇒特殊鋼S45C,SCM,SNCM,SACM645,SUS304,SUS403,FC,FCD,他 - 処理温度が低く歪みが少ない
- 窒化ムラが少なく表面の膚荒れが無い
- 処理時間が短い 5~10時間
- 窒化防止が出来る
- 窒化防止が出来る耐蝕性の向上、窒化層表面に生成する化合物層が綴密であり、ポーラスを生成しにくいため一層の耐蝕性の向上が行われる
ガス軟窒化処理諸元(SCM440の場合)
ガス軟窒化処理法について
処理時間
通常2~5時間処理
*要求窒化深さにより、処理時間を10時間まで調整することが出来る。
処理時間
硬化層の規格
ガス軟窒化処理では、JIS等公的な規格は無いため各処理品ごとに、硬度、硬化層深さ等について打合せを行う。